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2007年 11月 20日 ( 1 )
生きてる素材 朽ちてく素材
私がモロッコで扱っている主商品は、皮でできたバブーシュと草でできたバスケット。


皮も草も、すでにその元あった命はなくなっているけれども、実はまだ生きています。

皆さんご存知の通りバブーシュの皮は履物の形状になってからもそのかぐわしいにおいを放ち続け、湿度や日差しによってその状態はいかようにも変化し続けるし、バスケットも同様、その置かれた環境によって形も色も変化していきます。


こちらで注文してから日本に発送するまでそれはまるで自分の子供のようにかわいがってあげなければなりません。


バブーシュは出来上がって1週間以内に一つ一つ形を整え、風通しの良い部屋にきれいに並べ、吹き出る塩を1週間ごとにふき取ってその状態が落ち着くのを待ちます。1ヶ月ほどたつと水分がだいぶ取れ、梱包用ダンボールにいれても型崩れしにくくなるのでここでやっと梱包。それまではにおいとの戦いです!

バスケットはもっと大変。村からやってきた埃だらけのバスケット、埃を念入りに取り、水ぶきをし、太陽の下で数日干します。その後大きなささくれをはさみで切り、最後に小さなささくれを手で取る。10個手入れを終えた手はもうぼろぼろ。

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生きてるものに対して朽ちてくものがあります


サビた金属類、黒ずんで年輪の浮き上った木。


道端でお茶を飲むおじちゃんたちの使ってるポット、食堂のなべ、バブーシュ工房の仕事机。
そこいらのおっちゃんたちの日常すべてがものすごくかっこいいものに囲まれてて、そんなものをみてしまうと決まって思うのは「かなわないな~」という一言。


”生きてる素材と朽ちてく素材”のある町。
マラケシュはそんなところです。
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by michi-maroc | 2007-11-20 09:53 |