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生きてる素材 朽ちてく素材
私がモロッコで扱っている主商品は、皮でできたバブーシュと草でできたバスケット。


皮も草も、すでにその元あった命はなくなっているけれども、実はまだ生きています。

皆さんご存知の通りバブーシュの皮は履物の形状になってからもそのかぐわしいにおいを放ち続け、湿度や日差しによってその状態はいかようにも変化し続けるし、バスケットも同様、その置かれた環境によって形も色も変化していきます。


こちらで注文してから日本に発送するまでそれはまるで自分の子供のようにかわいがってあげなければなりません。


バブーシュは出来上がって1週間以内に一つ一つ形を整え、風通しの良い部屋にきれいに並べ、吹き出る塩を1週間ごとにふき取ってその状態が落ち着くのを待ちます。1ヶ月ほどたつと水分がだいぶ取れ、梱包用ダンボールにいれても型崩れしにくくなるのでここでやっと梱包。それまではにおいとの戦いです!

バスケットはもっと大変。村からやってきた埃だらけのバスケット、埃を念入りに取り、水ぶきをし、太陽の下で数日干します。その後大きなささくれをはさみで切り、最後に小さなささくれを手で取る。10個手入れを終えた手はもうぼろぼろ。

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生きてるものに対して朽ちてくものがあります


サビた金属類、黒ずんで年輪の浮き上った木。


道端でお茶を飲むおじちゃんたちの使ってるポット、食堂のなべ、バブーシュ工房の仕事机。
そこいらのおっちゃんたちの日常すべてがものすごくかっこいいものに囲まれてて、そんなものをみてしまうと決まって思うのは「かなわないな~」という一言。


”生きてる素材と朽ちてく素材”のある町。
マラケシュはそんなところです。
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# by michi-maroc | 2007-11-20 09:53 |
10年前も今も。。。
ワランワヤンをはじめるきっかけになったノートがありました。


10年前まだ相方と六本木のギャラリーで働いていた頃、毎年3ヶ月のお休みをいただいて西アフリカを旅していた頃のこと。

当時、日本で稼いだお金で3ヶ月間どっぷりアフリカの現地生活を満喫していた私ですが、根っからのモノ(物)好きな性格で現地生活で見つけたあらゆるもの
[切符、パッケージ、葉、紐、転がってる鉄くず、などなど]
とにかく自分が気に入ったものなんでも集めては、帰国後それらをべたべたと貼りまくったノートを作って使ってました。


当時私がアフリカに足しげく通っていたのと同じようにバリ島へ通っていた相方がそのノートをえらく気にいってくれたので、思いきって相談したんです。


「私たちが好きなバリ、アフリカの空気をこんな風に物にして売ってみない?」と。



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3年前からゆっくりと職人探しや素材集めをしている敷物があります。


モロッコの村人たちが自分たちで使う為に作っている敷物で、着古したパジャマやTシャツを裂き、着れなくなったセーターの糸を解いて縦糸を作り、土壁に木の棒を突き刺して作った自家製織機で織ります。


最近私のライフワークになっているのが、この敷物をなんとか商品化すべく、村をめぐっては村人の生活の中にある素材を集めること。





10年前作ってたノートと変わらないものづくりしてますよね。。。。


職人さんの手を借りてはいるけど基本的に好きなもの、ものを作るスタイルは変わっていないようです。


相変わらずのゆっくりペースで3年もかかってるけど来年は本格的に商品化してご紹介していこうと思ってます。


お楽しみに~~。
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# by michi-maroc | 2007-10-25 22:34 | +michi catalog
王子様の誕生日
海外で生活していると、同じ言葉を話せる友人はとても貴重です。


今年の夏、砂漠の町から日本人一家がトラックに揺られてやってきました。

この ”トラックに揺られて” というのがポイントなのだけど、砂漠からマラケシュまでの、私に言わせれば超~~ハード道(日光いろは坂の100倍くらい激しい山道)をトラックの荷台に乗って母子3人で越してきたというツワモノ一家です。


そんな引越しを強行してしまう母はもちろん!ものすっごくかっこいい女性ですが、
その子供たちがもうとにかくたくましくて惚れ惚れするキャラ。
砂漠からやってきた星の王子さま、お姫さま です。


先日その王子様が4歳の誕生日を迎えました。

いろいろプレゼントを考えたのだけど、
彼の大好きな「機関車トーマス」クッキーを作ることに。


前夜、ネットでトーマスとその仲間たちを書き写し、翌日旦那の実家のオーブンで焼かせてもらいました。

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ただ、ここに大きな落とし穴が。。。
ラマダン中ということでまったく味見なし。



目を輝かせながら、
「これトーマス、これヘンリー」
とうれしそうな顔の王子さま★


「食べていい?」 「うん!」
 ・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・
「ま・じゅ・い・・・」、「えっ??」


あわてて私もパクリ。 「全然甘くない。。。。」




粉砂糖が足りず、まったく甘くないクッキーでした。

アイスクリーム乗せて食べてくださいまし・・・


今月はお姫様の誕生日、今度こそがんばるからね!!
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# by michi-maroc | 2007-10-06 03:19 | 日々
ラマダンモバラ苦
一昨日の満月で断食月がようやく半分過ぎました。

今年、モロッコは9月14日から、アラビア半島では13日から断食月(ラマダン)が始まってます。去年もフランスより一日遅かったモロッコのラマダン、友人に理由を尋ねたところ、各国「月読み師」なる人たちが月を観察してその年の断食開始日を決めるため、国ごとに多少開始日がずれるらしいです。

なんかこのご時世にあってものすごくアナログで素敵★


さて、ラマダン中の生活はというと、普通に日中仕事をするのに食事だけが朝晩逆転するのでこちらはそんなのんきなコメントが出せないほど苦労しております。

ちなみにラマダン中の我が家の食事がこれ。

●日没直後の始めの食事 (フトール)

 ハリラ (野菜や豆類がたっぷり入ったスープ)
 デーツ (なつめやしの実)
 シパキヤ(蜂蜜たっぷりのかりんとうみたいなもの)
 メラウィー (パン生地を薄く伸ばしてパイのようにたたんで焼いたもの)
 オレンジジュース (にんじん入り)
 ゆで卵 (塩をクミンをかけて)
 カフェオレ 

●夜 11時頃食べるちょっとガッツリした食事 (ラシア)

 ここではタジンや炭焼き肉など結構ガッツリしたおなかにたまるものを食べる 

●朝 4時に食べる軽食 (スホール) 軽くて胃にやさしいものを。
 バナナ
 ヨーグルト
 葡萄 (時期果物)
 ココア
 ミネラルウォーター


こんな時間に食事をするのも大変ですが、それ以上にこの食事を準備するのが一苦労。

もちろん各家庭女性の仕事なのでラマダン中の主婦はものすごく大変なのです。という私も旦那の家族に助けてもらいながらなんとかこのラマダン主婦業をこなしております。


さて、ラマダン中のモロッコ人の生活は日没後の食事を中心に営まれており、夕方6時半頃(最近は)食事を始めその後は家族全員でだらだらとモロッコ民営放送で流れているどたばた喜劇をみて過ごします。

ラマダン中、夜間の食事とともにすごく大切なのが”笑い”で、とにかく皆このどたばた喜劇をみて腹を抱えて笑うんです。もうこの光景を数年経験していますが、いまだに彼らの笑いのつぼがわかりません。そんな私は笑い転げている彼らの様子をみて一人笑ってます。ちょっと危ない。。。

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でも長時間この笑いの渦のなかにいるのも疲れるので、ある程度胃が落ち着くと一人散歩に出るのが日課。お気に入りスポットは巨大スーパー。
普段ものすごい人でごった返しているスーパーがこの時間すっからかんの貸しきり状態。


いつもは車いっぱいの駐車場も広々です。
皆がテレビみて笑ってる間にゆーったりお買い物。
といってもたいしたものは買わないのだけど。


こんな風に今日もまだラマダンは続く。。。。


ラマダンモバラ苦。。。。。




 
 
 
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# by michi-maroc | 2007-09-29 18:13 | 日々
こむぎこ袋
最近気になっていたものにアラビア語の書かれた小麦粉袋があります。

現在は養生シートなどに使われるビニール製ですが、昔は布製のものが使われていました。

村の市などに行くと買い物袋はみなこの小麦粉袋をリサイクルしたものをもっていて、しかもその買い物袋は相当使い込まれているためにいろいろなところに継はぎがしてあったりします。日焼けした肌に深いしわの入ったしぶいおっちゃんたちがそんな袋をもってうろうろしている市場を想像してみてください。。。。なかなかいいでしょ?


そんな中、私のこころを鷲掴みして離さなかったのが小麦粉袋を縫い付けたバスケット。強さが自慢のモロッコバスケットも、長い年月カンカン照りのお日様の下ものすごい量の荷物を運び続けるため、やはり部分的に傷みが出てきます。そんなほつれを補うために小麦粉袋が付けられているんです、しかも荒くテキトーな縫い目で。


Zakka展用にわたしも一つ作ってみることにしました。


販売用なので’適当な縫い目’とはいきませんが、ゴージャスに皮を使うのではなくいたってシンプルに。 職人さんたちと一緒に試行錯誤しながらいくつかのモデルを作りました。


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写真は四角いマルシェカゴに小麦粉袋を縫い付けて、あとから同素材の把手をつけてもらっています。


こんなカゴ持ってお野菜を買いに行ってはどう ★ ★


http://www.warangwayan.com/cgi-bin/atelier/atelier/index.html

++warangwayan atelier ページでもバスケット製作の様子書いてます。
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# by michi-maroc | 2007-08-03 09:59 | warangwayan